東大院卒が語る就職活動

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20XX年10月31日 M1 思い立ってゴールドマンサックスへESを提出。即落とされる。
20XX年1月    一般企業主催女子限定企業研究会に参加。
         研究科の就職支援課による就職活動についての諸注意を説明される。
        →この時、就職支援担当教授より「まぁ、ここの研究科の子達は、関与されるの嫌いでしょ。
         ルール守って、実力でやってきて。最終的に推薦必要なら言ってね。」と言われ、驚愕する。
20XX年3月1日  経団連の日系企業の就職説明会が始まる。
→一般応募で受けようとした企業たちに、「あなたは推薦枠でしかとれないから、推薦枠で応募してください。」と言われる。
20XX年3月中旬  OB訪問&面接が始まる。
20XX年3月下旬〜4月上旬 ES提出。(累計5社ES提出)外資系の1社にESで落とされる。
20XX年4月下旬  内々々定が出たため、選考が進んでいたものを中断し就活終了。
私が「就職をしよう」と思ったのは、修士1年の秋でした。それまで私は、博士課程に進もうと考えていましたので、そのための勉強や研究に勤しんでいました。しかし、その年の9月に応募していた修士博士通年プログラムに落選し、博士課程に進学しても自身は何も成し遂げられないのでは無いかと思い、就職しようと決断しました。
その当時、私は「東大生で起業もし、その経営もやっている私なら外資系の一流企業も簡単に受かる」と思っていました。しかし、現実はそう甘く無く、ESの段階で落とされてしまいました。
その後、自身の実力や社会における価値の低さを考え、就活について真面目に向き合うようになりましたが、私が結局本腰をいれて動けたのは3月1日でした。
普通の就活生たちは、それこそ学部3年・修士1年の夏からインターンシップに参加し、自己分析、業界分析、SPI対策を万全に整え3月1日を迎えます。しかし、私の3月1日の迎え方は、自己分析しかできていない状況。どの企業が良いかもわからぬまま、外資系企業のITコンサルや日系企業のIT、メーカー数社にプレエントリーしました。
3月1~3日は学校で開催された合同説明会に参加し、3月2週目には研究科のみの企業説明会に参加しました。しかし、それ以外は、ESをどこに出そうか、どう書こうかだけを悩み、あまり行動していませんでした。
そんなとき、説明会に行った数社の社員さんからOB訪問をしないかというお話をいただき、OB訪問をすることになりました。
各会社のOB訪問は、各2~3回行い、1回目は8年上ぐらいの先輩社員さんのお話を伺い、「会社の様子」「会社の制度」「会社の事業内容」などのお話を伺いました。そして、社員さんからは「私の経歴」「私がいままで頑張ってきたこと」などを質問されそれに答えていました。その後、2回目のOB訪問はESを出した4月上旬頃にかたまっており、本社に呼ばれる事が多数ありました。そして、その大半の2回目OB訪問は部長クラスの方々数名との面談でした。そして、ある会社の3回目に呼ばれたOB訪問で「内々内定をだしますので、就職活動終えてもらえますか?また、推薦書を出して」といわれました。それが、4月末〜5月頭の事でした。
明治以降日本は、欧米の製品をお手本にすることで経済を成長させてきました。
製品の基準が市場にある場合、同程度の品質のものを安く作るcost 競争になります。
そうなれば、賃金の低い日本に分がありました。
もともとまじめな日本人は、欧米企業が作ったものをBase に安く、さらに高品質な製品を次々に作り世界第2位経済大国になりました。
しかし、この時日本は、大きな問題に直面しました。
それは、真似する製品が無くなってしまったのです。
今までは、世の中の要求が明確に分かっていて、求められたものを一生懸命に作れば良かったのです。
ですが、お手本にする製品がなくなり突然何を作ればいいのか分からなくなり日本の成長に曇りが見えました。
欧米や隣国中国から様々な情報を得たり、学ぶために主要5科目(英語、数学、国語、理科、社会)は、力を発揮しました。
みんなに大学受験という課題を課して学力で振り分けるのです。
学歴の高い人間が極端に必要とされました。これを学歴モデルと言います。
学歴モデルは主に後進国で有効とされています。
答えは、先進国から学べばよいため、決められた答えのある試験の中で短時間で理解し答えを導く能力が高い人が好かれるです。
20世紀は、答えが欧米にあったためそこから学べばよかったのですが、今は違います。
そのため、新興国の韓国、中国、台湾がかつての日本のように日本をはじめ他の先進国を手本にすることで成長してきました。
さらに、アメリカを始めとする先進国は、日本の商品や考え方を徹底的に研究することでさらなる飛躍をしました。
その結果、バブル崩壊後から日本の停滞は始まったのです。
つまり、20世紀は、学歴モデルに従い、皆様の大事なお金と時間を受験に投資する。
そして、子供の学力を向上させ、偏差値の高い大学へ合格させるが重要でした。
そうすることで、学歴を取得できない人でも日本景気の上昇と共に安定した暮らしが確保されたのです。
しかし、先に見てきたように21世紀では、それは通用しません。
30代の年収で見たように停滞する日本では格差がどんどん大きくなっているのです。
そして、まだまだ偉大である学歴の影響も徐々に薄れ始めているのが現実です。
例えば、東京大学を卒業すれば、本人にその気があればよっぽどのことがない限り大企業に入れます。
うちの子供や知り合いの東大院卒者を見ているとだいたい初年度から年収500万円前後もらえているようです。
その後、5年以内に昇進し600〜800万円、10年が立ち35才あたりから1000万円を超えてきます。
ここまでは、昔と同じなのですがここから大きく異なります。
35才を超えたあたりからリストラと隣り合わせになります。
仮にリストラにならなかったとしても定年まで働けるのかと言う不安が押し寄せてくるのです。
昔であれば、この後も順調に出世し、部長レベルまではなんとなく出世でき年収は1200万円ぐらいまではだいたいもらえていました。
しかし、今は35才からの保証は東大卒ではほとんどないというのが感覚です。
実際東大に限らず、優秀な大学を卒業することで保障されていたことがどんどんなくなっていっているのが現在です。
さらに、会社の業績にも大きく左右されます。
皆様もご存知のようにJAL, 東芝, Sharp, Sony(今はいいですが)に入社し苦労した方をたくさん見ました。
このように、昔と違い良い大学を出ても常に不安と隣り合わせの時代が来ているのです。
そして、これからもっと厳しくなることが予想されます。
それにもかかわらず、未だにあまり役に立たない受験勉強に皆様は大事なお金と時間を投資されています。
大事な学生時代にお金と時間をどこに投資したかが今後の社会の生き残りに大きく影響します。
今一度、大事な時間とお金をどこに投資するべきか考えてみましょう。
学歴も大切ですが昔と違いそれだけではダメなのです。
先日、政府がどの分野が伸びるのかどんな人材が必要かをまとめた未来投資・・・が発表されました。
その中のキーワードは、「第四次産業革命」です。
ちまたでは、ITだのパソコンだのプログラミングなど言っています。
しかし、多くの皆様が話されているのは第三次産業革命である情報社会のはなしです。
でも、世の中は第四次産業革命で動いているのです。
増え続けるデータに価値が出てくるお話です。
そして、世界の上位層の子供たちは、第四次産業革命に向け学習をしています。
今後、このような教育を受けた方と仕事を取り合うことになった時、今のままの教育をさせていて本当に大丈夫だと思いますか。

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