環境によって子供の学力が大きく変わる

一般教育

なぜ子供の学力が住む地域や通う学校で変わるのか。
その答えは周りの環境が人を育てるからです。これは、気が付かないと本当に怖いことなのです。


例えば学校Aに通う親御さんは、教育熱心な方が多く、子供には大学に行くように早くから話をしています。
一方、学校Bに通う親御さんの多くは、学力や勉強の必要性に無頓着です。
どちらの小学校に通わせたお子さんの方が平均的な学力が高いかわかりますか。
当然学校Aですよね。このようなことが普通に起こっているのです。
ひどい環境においては、勉強なんてする必要がないどころか学校なんて行く必要がないと考えている親御さんもいます。
子供は一日6時間を学校で過ごします。影響力はとても大きいのが分かりますね。
もう一度言いますが環境が人を育てます。
みんなが勉強しない、勉強する必要がないと考える中で一人だけ勉強することはとても大変なことなのです。
親や先生に勉強しろと言われても周りがしていないのでやる意味が分かりません。
勉強するのがかっこ悪いことのような空気がある学校、勉強するのは馬鹿だからだと言う雰囲気のある学校もあります。

塾で先生をしているとよくあるのですが、
進学校でない生徒に「勉強しているか」と聞くと、「(周りまたは今までの自分と比較して)しています。」と答えます。
進学校の生徒に「勉強しているか」と聞くと、「(周りまたは今までの自分と比較して)出来ていません」と答えます。
でも、勉強量は進学校のほうが圧倒的に多く、進学校の生徒さんのほうが勉強時間を確保しています。
これが環境の影響です。この2校の生徒たちが同じ受験をするとなると結果は見えてしまいます。

この大切な時期をどのような環境で育つかが重要で、ご両親が真剣に考える必要があるのです。
中学受験を考える親御さんの小学校選びを例にとり話をしたいと思います。
中学受験をさせるにあたり大切なのは小学校選びです。
受験のための小学校を選ぶ際のポイントは3つです。

(1)勉強ができる子を尊重する環境がその小学校にあるか。
勉強している子がかっこ悪い。という雰囲気の学校があります。
このような学校に子供を入れると勉強することでいじめられたり、嫌な思いをします。
これをばねに頑張れる子もいるのですが心の奥底で勉強に対して背徳感を持ってしまいます。

(2)受験に対する理解のある環境がその小学校にあるか。
受験のため本格的に塾に行くと宿題が多くて学校の勉強に影響します。
また、行事への参加やクラスで与えられる役割もあまり責任のあるものを引き受けるわけにはいかなくなります。
その時に、クラスから疎外感が生まれます。

(3)受験、教育、将来につて共有できる環境が小学校にあるか。
親同士や子供たちがお互いに情報を共有し話し合う環境があることが非常に重要になります。


例えば、素晴らしい学校では、先生たちが21世紀の生き方をしっかり考えて議論しています。
そして、なぜ勉強が大切なのか将来の話、勉強の話から中学受験の話までいろいろな会話がなされています。
その中で子供たちはゆっくりですが勉強の必要性に気がつき学習していく環境がある。
また、親同士も目先の中学受験に集中しているのではなく、ゴールを社会に出るところに置いています。
そのため、ただ受験に受ければよいと考えるのではなくどのように受験するかに集中し育て方について前向きな議論をしています。

一見受験に盛んな小学校があったとします。それでもまずいケースはあります。
多くのお子さんが中学受験を目指しているのですが親御さんたちも塾も偏差値の高い中学校に合格することに注力している環境です。
このような学校では受験がゴールになっているため、情報交換もあまり盛んにされません。
子供たちもお互いに競っているため学力は伸びますが勉強の本質を見失った子供が育成されがちです。
彼らが中高で勉強の本質に気が付ければよいのですが小学校の内に親子ともども身についた勉強に対するイメージを払しょくするのは大変です。

また、受験や学力に関心度が低い小学校も存在します。
勉強をする必要がない。手に職をつけるべきだ。好きなことをやることが大切だ。
と勉強をしない言い訳が当たり前のように蔓延している学校もあります。
このようにどの学校に行くかで大きくお子様とご両親の考え方が変わってしまいます。
そして、いつも同じメンバで話をして、皆がやっているからと習い事をファション感覚で習い事や受験をします。
しかし、習い事や受験をしても同じような子たちが集まるだけで結局、集まった中での戦いに勝てるか負けるかという話にまきこあれます。

このように一見成功すること同じことをしているようでも周りがあまりにも違うのです。

↓”良いな”と思って頂けたらクリックをお願い致します!!↓